2026年2月
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顎関節症の悩みにマウスピースという選択肢
口を開けるたびにカクカクと音がする、大きく口を開けられない、朝起きると顎がだるい。こうした症状は、多くの方が経験する顎関節症のサインかもしれません。日常生活に支障をきたすこともあるこの厄介な症状に対し、歯科医院で提案される治療法の一つにマウスピースの装着があります。スプリント療法とも呼ばれるこの方法は、なぜ顎関節症に有効なのでしょうか。その基本的な役割は、睡眠中や無意識下での歯ぎしり、食いしばりから顎を守ることにあります。私たちは知らず知らずのうちに、特に就寝中に強い力で歯を食いしばっていることがあり、これが顎の関節や周辺の筋肉に過剰な負担をかけているのです。マウスピースを装着することで、上下の歯が直接当たるのを防ぎ、クッションのような役割を果たしてくれます。これにより、顎関節にかかる圧力が分散され、筋肉の異常な緊張が緩和されるのです。また、マウスピースによって噛み合わせの高さが少し変わることで、顎が最もリラックスできる位置に誘導されやすくなるという効果も期待できます。顎関節症の原因は一つではなく、ストレス、生活習慣、噛み合わせの不具合など、複数の要因が複雑に絡み合って発症することが多いと言われています。そのため、マウスピース治療だけですべてが解決するわけではありませんが、顎への物理的な負担を軽減するという点で、非常に重要な役割を担う治療法であることは間違いありません。もし顎の不調を感じたら、自己判断で放置せず、まずは専門の歯科医師に相談し、自分に合った治療法を見つけることが改善への第一歩となるでしょう。