もし、軽度の上顎洞炎で、医師の指導のもとで自然治癒を目指すことになった場合、その回復を妨げてしまうNGな生活習慣があることを知っておく必要があります。良かれと思ってやったことが、かえって症状を悪化させてしまうことにもなりかねません。まず、最も避けたいのが「体の冷え」です。体が冷えると、血行が悪くなり、免疫細胞の働きが鈍くなってしまいます。特に首や足元を冷やすと、全身の体温が下がりやすくなります。寒い場所での長時間の滞在や、薄着での外出は避け、暖かい服装を心がけましょう。シャワーだけで済ませず、湯船にしっかり浸かって体を芯から温めることも、血行促進と免疫力アップに繋がります。次に、「睡眠不足」も大敵です。睡眠は、傷ついた細胞を修復し、免疫システムを正常に働かせるための重要な時間です。夜更かしをしたり、不規則な生活を送ったりしていると、体の回復力が追いつかず、炎症が長引く原因となります。できるだけ質の良い睡眠を十分にとるようにしましょう。また、意外に見落としがちなのが「喫煙」です。タバコの煙は、鼻や喉の粘膜を直接刺激し、炎症を悪化させます。また、煙に含まれる有害物質は、粘膜の線毛運動(膿や鼻水を排出する働き)を著しく低下させてしまいます。これでは、溜まった膿を外に出すことができず、症状は改善しません。上顎洞炎の治療中は、禁煙するのが鉄則です。さらに、食生活では、体を冷やす冷たい飲み物や食べ物の過剰摂取、免疫力を低下させるインスタント食品やスナック菓子の食べ過ぎは避けるべきです。代わりに、体を温める効果のある生姜や根菜類、粘膜の健康を保つビタミンAやビタミンCを多く含む緑黄色野菜や果物を積極的に摂りましょう。これらの生活習慣を見直し、体の治癒力を最大限に引き出す環境を整えることが、自然治癒への確実な一歩となります。
上顎洞炎の自然治癒を妨げる生活習慣