口内炎ができるたびに、いつも上唇の同じような場所にできてしまう。薬を塗って一時的に治っても、またしばらくすると再発する。そんな厄介な「繰り返し口内炎」に悩まされているなら、表面的な対処療法だけでなく、その根本的な原因に目を向ける必要があります。上唇に口内炎が繰り返される場合、考えられる主な原因は二つあります。一つは「慢性的な物理的刺激」、もう一つは「体質的な要因」です。まず、「慢性的な物理的刺激」についてです。自分では気づいていないかもしれませんが、あなたの歯や被せ物が、上唇の粘膜を傷つけ続けている可能性があります。例えば、上の前歯の先端が生まれつき尖っている、虫歯で歯が欠けて鋭利な部分ができている、以前治療した被せ物の縁が合っておらず段差になっている、といったケースです。これらの尖った部分が、会話や食事のたびに粘膜に当たり、常に小さな傷を作っているのです。この傷が、体調が落ち込んだ時などに口内炎として現れます。もし、いつも同じ場所に口内炎ができるのであれば、一度歯科医院で診てもらうことを強くお勧めします。原因となっている歯の尖った部分を丸めてもらったり、不適合な被せ物を調整・交換してもらったりするだけで、繰り返しの悩みから解放されることも少なくありません。次に、「体質的な要因」です。これは、ストレスや疲労、睡眠不足などによる免疫力の低下や、食生活の乱れによるビタミンB群の不足が背景にあります。いくら物理的な刺激を取り除いても、体の防御機能が弱っていては、わずかなきっかけで口内炎はできてしまいます。根本対策としては、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとることが基本です。食事では、粘膜の健康を保つビタミンB2やB6を多く含む、豚肉、レバー、うなぎ、卵、乳製品、納豆などを積極的に摂りましょう。物理的な原因の除去と、体質改善。この両輪でアプローチすることが、つらい繰り返し口内炎を断ち切るための最も確実な道筋です。
上唇に繰り返しできる口内炎の根本対策