顎の先端にある梅干しジワを解消し、すっきりとした美しいEラインを目指せるとして、近年人気が高まっている「顎ボトックス」。メスを使わずに、注射だけで手軽に顎のラインを整えられる魅力的な施術ですが、そのメリットの裏には、あまり語られることのないデメリットやリスクも存在します。施術を受けてから後悔しないためには、これらの潜在的な問題点について、事前にしっかりと理解しておくことが不可欠です。まず、最も基本的なデメリットとして挙げられるのが、効果が「一時的」であるという点です。ボトックスは、筋肉の動きを抑制するボツリヌストキシンの作用を利用した治療法ですが、その効果は永続的ではありません。一般的に、効果の持続期間は3ヶ月から半年程度とされており、美しい状態を維持するためには、定期的に注射を打ち続けなければなりません。これは、長期的に見ると、時間的・経済的な負担が継続してかかることを意味します。また、施術者の技術力によって結果が大きく左右される点も、見過ごせないデメリットです。注入する薬剤の量や位置、深さが不適切だと、期待した効果が得られないばかりか、予期せぬ副作用を引き起こす可能性があります。例えば、薬剤が効きすぎて口元が不自然になったり、左右のバランスが崩れたりといった「失敗」のリスクです。さらに、体質によっては、アレルギー反応や内出血、腫れ、頭痛といった副作用が起こる可能性もゼロではありません。そして、顎ボトックス特有のデメリットとして、施術後に口元の動かしにくさや、違和感が生じることがあります。特に、下唇を動かす筋肉に作用が及んでしまうと、話しにくさや、食べにくさを感じることも。これらのデメリットは、顎ボトックスが魔法のエイジングケアではなく、医療行為であるという厳然たる事実を物語っています。施術を検討する際には、これらのリスクを十分に天秤にかけ、信頼できる医師のもとで、慎重に判断することが求められます。